※「黒豚」・・・学術的な分類ではなく、慣用名。農林水産省によって行われた1999年の定義では、純粋バークシャー種同志の交配から生産された豚のことを指す。
※「鹿児島県産黒豚」・・・鹿児島県の黒豚が他県産の黒豚と差をつけているのが「鹿児島県畜産試験場」で開発された3種類の系統豚です。
バークシャー種の系統造成を行っているのは、鹿児島県が唯一。系統豚は、「サツマ」「ニューサツマ」「サツマ2001」という名称の3タイプがあります。
「サツマ」は、アメリカバークシャー種を主体にし、発育に重点をおいた改良がされました。「ニューサツマ」は、イギリスバークシャー種を主体とし、肉質に重点をおいた改良されました。「サツマ2001」は「サツマ」及び「ニューサツマ」の血が混じる事なく、なおかつ土着度の強い在来黒豚を主体にし、発育と肉質の向上を目的に改良されています。
現在も第4の系統豚の造成が進められており、これら3つの系統豚は生体・人工授精用精液とも県外に出さないようになっています。